仮性包茎の手術後の痛みへの対策
仮性包茎の手術を行った後は、入念なケアが必要です。
麻酔などを利用することで手術時の痛みを軽減できる方法はありますが、それらの効果が切れると自力で対処が必要になります。
対策を行っておくことで、このような手術後の痛みを最小限に抑えることができるでしょう。
①痛み止めを服用する
基本的に、手術後には痛みを緩和させるための痛み止めの薬を処方してもらえます。
仮性包茎では、手術時に痛みを軽減させるために麻酔を利用することが大半です。
麻酔の効果は個人差も存在しますが、平均すると1時間程度で効果が薄れていきます。
長くても3時間程度しか持ちませんので、早い段階で終わったときには麻酔が切れた直後くらいに痛み止めを服用することが大切になります。
痛み止めは当日に服用することで、初期の痛みの大部分を抑えることができるようになります。
実際に、仮性包茎の場合には経過が順調なことが多く、初日に痛み止めを服用しておくことで翌日から仕事に復帰できる人もいます。
また、経過観察の段階で問題がないと判断されるときには、患者の中でも痛み止めを利用しない人も存在します。
これは、仮性包茎が真性包茎と比較して痛みが大きくなり過ぎないというメリットがあるからです。
仮性包茎は、真性包茎のような医学的な病気ではありませんので、手術に関しても比較的容易に進めていける利点が存在するわけです。
事実、患者の約半数は手術を受けた後に痛み止めを服用せずに帰宅するというデータもあります。
もちろん、その時に痛みが存在しないだけで、帰宅した後に麻酔が切れてしまって痛みを認識してしまうケースも存在します。
こうした場合にも、帰宅した後や寝る前に服用することで激しい痛みに襲われなくても済むようになります。
手術内容や麻酔の状況で痛みは違いますので、必ずどの時期に使うのかを医師と相談することです。
②無駄な刺激を与えない(朝勃は仕方ない)
仮性包茎の手術後には、無駄な刺激を与えないということに注意が必要です。
これは、日常生活の中で生じるあらゆる刺激を意味しています。
特に、当日から3日前後に関しては傷口に触れるような行為は避けるべきです。
自然発生的に生じる朝の勃起などは仕方ありませんが、それ以外で避けることができるものは全て避けておくことが大切です。
仮性包茎では、症状を改善するために糸を利用することが多いのですが、抜糸をしていない状況で患部に刺激を与えると予期せぬ事態を引き起こすこともあります。
例えば、日常生活ではシャワーに注意が必要です。
手術をした後は患部が弱っている状態になっていますので、外部から刺激を与えると細菌などが入り込んでしまう可能性があります。
なるべく傷口を濡らしたりしないようにすることが重要になるため、シャワーを浴びたり入浴を行うときであっても慎重に行わなくてはいけません。
実際に、クリニックでは患部に包帯を巻いてもらえますが、シャワーを使う場合はそれでは十分ではありません。
さらにビニールなどを自分で被せて対策をする必要があります。
手術から3日程度が過ぎたあとに、ようやくシャワーで濡らすようにしておきましょう。
浴槽につかりたい場合には、最低でも2週間程度の経過観察を行っておくことです。
このような対策は、シャワーや入浴だけに限定されているわけではなく、刺激を与えるあらゆる行為に該当していますので覚えておかなくてはいけません。
③飲酒や喫煙を控える
飲酒や喫煙を控えることは、アフターケアとしてとても大切なことです。
これは、体の血液の流れや代謝に関係しているからです。
そもそも勃起のメカニズムというのは、陰茎海綿体という部分に大量の血液が流れ込んでそれが圧迫されることによって発生します。
つまり、血液の流れが活発化するとそれが勃起に繋がる可能性があるわけです。
飲酒を行うと、体内の血流が活性化してしまいますので結果的に勃起の作用がでてしまう可能性があります。
それだけではなく、飲酒を行うと痛みに鈍感になってしまいますので、傷口が悪化してもそれに気づきにくい状況になってしまいます。
酔って周囲を認識することができないほどになってしまうと、細菌などが患部から入り込んでもわからなくなるため、症状が悪化する可能性が高くなるわけです。
ですから、手術後すぐの飲酒はしないようにしておくことです。
喫煙に関しても同様で、血流の動きがおかしくなってしまうためしてはいけません。
仮性包茎の手術後は、患部が患者の想像よりも弱くなっているケースが多いです。
麻酔や痛み止めを利用しているときには気づかなくても、効果が切れてくると勃起などを行うことで傷口が圧迫されて痛みが大きくなってしまうことがあります。
特に、当日から3日程度は個人差によっては痛みがとても大きいことがありえます。
せっかくの手術の効果を台無しにしないためにも、飲酒や喫煙は4日から1週間程度は避けるべきでしょう。
まとめ
仮性包茎の改善は、手術だけではなく手術後のケアも非常に大切になります。
基本的には自宅療養で改善していくことになりますので、本人の努力が不可欠です。
仮性包茎の手術で最高の効果を期待するためにも、手術後のケアを怠らないようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。